花開く時蝶来たる
 
昨年この時期 桑名の六華邸で薔薇の花の写真を撮った事を思い出した
 
電話してみた  六割位咲いてますとの事 出掛けてみた
 
しかし 先日の強風のせいか 花弁は傷つき写真に収まる花では無かった
 
受付の方が  今の時期 別の諸戸本家の庭園が開放されているが如何しますかとの事
 
迷う事無く追加料金を払って入れて頂いた
 
江戸時代の豪商山田彦左衛門所有の庭園を明治初めに 諸戸清六さんが買い取ったとの事
 
推敲亭 (すいこうてい)と言う三畳の草庵 覚々斎原叟(かくかくさいげんそう)
 
(1687〜1730)作と伝えられている
 
以前吉野の山奥に 西行の草庵を訪ねた事がある 雪の降りしきる2月だった
 
谷底の静かな所にひっそりと在った
 
『あわれただ 草の庵の寂しさは 風よりほかに問う人ぞ無き』
 
と詠んだ 出家僧の西行の草庵とは 又違った風情がある
 
 
さすが豪商のお庭 こんな見事な布袋和尚に出会ったのは初めて
 
笑顔が移ってニコニコしながら布袋さまの写真を撮らせてもらった
 
 
しっかりこの地に馴染んだ草木 石 コケ 香り またまたこの敷石に仰天
 
一体このセンスの良さは? 歩いてみてもここちいいのだ
 
なにも予備知識なしで行って ちゃんと用意されているこのチャンス
 
本当にありがたい一日でした